今朝のニュースで,久々に枝野元官房長官を見た。枝野氏というと,原発事故後,記者会見でひたいから汗を流しながらウソを言い続け,福島県民に避けられたであろう多くの放射能を浴びせた張本人である。たとえ上司(総理)の命令だったとしても,それを実行するかしないかはその人の判断であり,その人の責任である。会社の上司から「あの人を殺せ」と命令されて本当に殺したら,殺した人も殺人罪に問われるのである。
 枝野氏は現在刑事裁判にかけられているのではなく,重用されて国の経産大臣となっている。ここが日本の間違っているところだと思う。これが通用する状況(過去を反省したり清算することなく,詭弁によってどんな人でも大臣にまですることができる状況)では,いつまでたっても悪やうそ,ごまかしや汚さは日本の政治からなくならない。
 日本人は確かに記憶力が悪く,物忘れが激しい。数カ月もすると記憶から消えるばかりか,過去の事実の善悪を判断する力までなくなる。政府には広報だったか情報担当のような者がいるらしいが,このような日本人の記憶力の悪さを巧みに利用しながら,原発情報を小出しに遅れて公表するなど,うまく乗り切っている。どっちもどっちか…。