杉並区の学校の校庭にあったシートから1キロ9万ベクレルを超えるセシウムが見つかった。このままでは廃棄も焼却もできないので,他のゴミと混ぜて焼却し,1キロ当たりの焼却灰のセシウム量を薄めるから大丈夫ということだ。
 そんな馬鹿な…。これでは,どんなに高濃度の放射性物質がどんなに大量に見つかっても,他のごみや土などと混ぜて薄めれば安全ということになる。どこに埋めるのか,どこの海に捨てるのかはわからないが,いくら1キロ当たりの放射線量を薄めても総放射線量に変わりはないのである。
 さらにもっと心配なことは,そのくらいの高濃度のセシウムが杉並区や周辺の区に降り注いだ可能性もあるということだ。とにかく海外の研究機関による詳細で正確な調査が求められる。これについては政府を除き異論を唱える者はいないであろう。いろいろと調べてみたが,1キロ9万ベクレルは非常に危険な値なのである。