ホリエモンが獄中で漫画を描き,それを雑誌に連載していくそうだ。
 ホワイトナイトまで出てきて騒がれている時は,ドラマを見ているようでたしかに面白かった。逮捕されてからは時々討論番組に出演し,そこでは激高しながら話す自己中心的な主張もおもしろく聞いてきた。そしてもう彼に飽きたころに彼は牢屋に入り,彼の出てこない静かでほっとできるスコミ環境になった感じを受けていた。さんざん楽しませてもらい,飽きた後はオウムの上祐のように,もうホリエモンを見なくて済むという安心感が世間にも広がっていたのではないだろうか。
 しかし,金のために彼のマンガを掲載するという出版社が出て,その話題をニュースで流すという会社が現れた。かくして彼がマスコミで活躍し続けられる道がつくられていく。マスコミも,安易にホリエモンサイドの戦略に乗るものではない。
 彼が老人になるまでの今後30~40年にわたり,彼をテレビで見ていかなければならないことを考えると,ため息が出てしまう。私は,「彼はもういい」という感じである。