数日前,このブログでSMAPの虚像について記事を書いたが,どうやら私の妄想ではなかったようだ。
 コンサートがおこなわれた中国工人体育場の収容人数は7万人で,実際の観客数は約3万人だったそうだ。会場の半分以上は誰もいなかった。ジャニーズ側は,中国に呼んだジャニーズの御用メディアに対して後ろの席を映さないように頼んだ。実際,各放送局のワイドショーでは,ファンが密集している席しか放送せず,国民が誤った認識を持つようにしむけた。東京の放送局がである。
 国民もいい加減にわかったであろう。だまされてはいけない。テレビで放送されていること,司会者やコメンテーターが話したことは正しいと思ったら大間違いである。新聞でさえ,記事は事実のみではなく意見も含まれている以上,ある意図をもって書かれ発行されたものだ。いや,仮に事実だけが書かれたとしても偏った一方の事実(部分的な事実)だけを流すことは,結果的に正しくない結論を信じ込ませることになる。
 福島第一原発の放射能に関して,海外の先進国の学者たちが何と言っているかも言論統制をされていてなかなか日本国民には伝わらない。伝わるのは(日本の放送局が伝えるのは),日本人はマナーが良いとか道徳心があるといった話だけだ。中国が新幹線事故を起こしたときに,愛のあることだけ(小学生が救出されたなど)を放送するよう放送局が中国政府から命じられたことと同じ構図だ。海外の学者たちは,国民の健康を無視した政府による土壌や空間,農産物などの放射線量などの情報操作のやり方を見て,「日本は先進国ではない」と言っているのである。言論統制をされている国は,近くの国を見てもわかるように三流国家だ。さらに日本は国民がそれに気がついていないぶん,自国民が気づいている中国以下であると言わざるを得ない。
 バラエティだけではなく,政治についても原発についても国民はテレビや新聞から多くの情報を得ている。しかし,それらはすべて利害関係やしがらみによって生み出されるものだから,そのほとんどが偏った情報であったり嘘であると考えるほうが自然である。だからこのブログで,テレビや新聞,政治家,地方自治体などからの情報をうのみにせず,海外のニュースや研究者などからも広く情報を得て,最後は自分で判断をするように訴えているのである。