今回の台風で被害を受けた紀伊半島の村々の様子が上空のヘリから中継されていた。それをみると,とても急角度で深いV字谷の底に村が点在してあった。大量の水が上流から来たら家は流され逃げ場もないし,山が崩れたらすぐに村全体が埋まってしまうようなところだ。素人の私が見ても怖くて住めないようなところに人々が住んでいたようだ。
 先祖代々そこに住んでいたなど何らかの事情があってそのような危険性のあるところに住んでいたのだと思うが,それならそれで予想される災害に備えて,避難命令の出し方と迅速な避難方法をしっかりと準備しておく必要がある。被害が起こるまでの時系列を見ていると,このどちらについてもできていなかったのではないかと想像される。