福島第一原発の事故による放射能汚染についてのアメリカにおける報道に行きあたった。私はこのブログで政府の対応を批判してきたが,海外でのニュースを見て現実は私の知っていた事実や想像をはるかに超えていたことに驚いた。政府の情報操作のこと,スピーディーのこと,福島の農家のこと,原発周辺の土地のことなど…。ある知事は,他県にまで行って自分の被ばく量を調べようとする県民をみたりしないように他県の病院や検査機関に依頼しているとのことだ(高い放射線量が検出されるためであろう)。いつもテレビに出て県民の味方のようにふるまっている知事がである。マスコミも,海外における日本人のマナーの良さばかり紹介してるが,実は外国では「日本は先進国とは思えない」とまで言われているのである。そのようなことはもちろん日本のテレビ局で操作されてしまい,日本国民には伝わらないようになっている。日本も中国と同じなのである。
 原発事故や台風の対応,世論調査からわかる政治に対する国民の願い(「国の安定より小沢氏排除!みんな仲良く!」?)などをみていると,私は日本政府も自治体もマスコミも日本国民の多くもクズだと思う。いつから日本はこうなってしまったのだろうか。自民党が政権を持ったままでもこのような日本になっていたのだろうか。少なくとも素人集団の民主党が与党として国を動かすなどあってはならないことだったのかもしれない(自民党との違いであったマニフェストすらも事実上撤回してしまった)。
 私には,未来に健全な姿の日本が見えてこない(イメージができない)。現在の日本の在り方が改善されるきっかけ,可能性はあるだろうか。自国の実体に気付かれないように国民が完全に操作・管理されている日本より,自国の実体が国民にも感づかれており事実上公になってしまっている中国のほうが,はるかに救いようがあるのかもしれない。