今回の台風で避難指示が出ずに家が流された地域の映像がニュースで流れていた。役場の人が電話インタビューで,いつ起きるか判断できなかったとか,避難指示を出すタイミングが難しかったというようなことを話した。
 これでようやくわかった。私はなぜ自治体が早め早めに避難勧告や避難指示を出さないか不思議であった。しかし自治体側の考え方としては,実際に起きる(あるいはかなり高い確率で起きる)とわかった後に避難指示などを出そうとしているようだ。それなら被害が出てしまう場合もけっこうあるだろう。あまりにも無謀なやり方だ。
 避難をして,何もおきなければ万歳なのである。これからどうなるかわからない状態の時,命を賭けて危険地帯にとどまるよりも,2日間ほど不便を強いられても安全な所にある体育館や公民館あるいは離れた他の村に避難をして安全を得たほうがよい。というか,比較するまでもないことだろう。
 住民避難に対する行政側の考え方が根本的に間違っている。