「対応が不十分だった」「申し訳思う」「率直におわび申し上げる」…。菅総理や枝野官房長官,細野特担大臣たちが何百回と繰り返してきた言葉だ。自分たちが悪かったと言っていることは理解できる。それならどうやって原状回復をしたり責任(補償など)をとったりするのかということが次に来ない。私はいつも不思議に感じるのである。
 例えば交通事故を起こして「申し訳なかった」と言うのは当然だが,それで終わりということはない。相手の自動車修理代を払い,治療費を払い,そして刑務所に入って罰を受ける。出所後も一生被害者や死亡者のフォローをしていく。それが責任を取るということだろう。
 日本の政治家たちは,「ごめんなさい」の一言だけで全てを済ましてしまう。国民の代表は国民以下である。