菅総理が辞意を表明した。
 東北沿岸にあった町は未だに手が付けらておらず,放射能のがれきがうずたかく積まれたままだ。原発周辺の町の人々は家も土地も牛たちもすべて奪われ,どこかに行けと言われる。福島では子ども達1万7千人以上が友達と別れて引っ越しをし,縁もゆかりもない知らない土地のアパートで暮らしている。魚の放射能もろくに調べず,牛もさっさと市場に出すことをゆるし,お米に至っては全てがごちゃ混ぜになって偽装されて売られることだろう(現在,「新潟産」「山形産」と書かれた米袋が福島にどんどん集まっている状態である)。世界に向かっては日本の全世帯の屋根にソーラー発電をつけると公言してきた。その菅氏が今日,笑顔で「やるべきことはやった」というセリフを残して去った。
 菅氏は,やるべきことをやっていない。正確にいうと,能力がないからやるべきことができず,「自分がやれることはやった」にすぎない。だから,国民も多くの政治家も好き嫌いで投票をするのではなく,その人物の政治的能力をみて投票をしなければならないのである。つまり百戦錬磨の小沢氏が適任ということである。小沢氏を排除したり協力しなかったりするのかしないのか,あとは未熟な他の政治家達の性格や考え方次第で日本の行く末が決まる。