ニュースやワイドショーを見ていると,高田松原の松について初めは放射能が検出されなかったが,新たに運ばれた松を検査したら放射能が検出されたと報道されている。これでは最初の検査がいいかげんであった(やはり京都の判断は正しかった),行政の放射能検査というものは信用できない,陸前高田は高い放射能で汚染されている,といった印象を与える結果となる。どれも正しくないことだ。
 始めの薪(たきぎ)は,樹皮が取られ,かんなで削った芯の部分であり,2回目にあわてて集められて運ばれた新たな薪はただ木を割っただけの樹皮がついた松であった。報道機関はそのことを説明しないと,前述の3つのウソを視聴者に信じ込ませることになる。