今や菅総理は国民からも経済界からも政治家からもすぐにやめることを期待されている。他に総理の後任にふさわしい人がいないともいわれるが,それでも私も菅氏はすぐに総理をやめたほうがよいと思っている。国民から選ばれてもいない菅氏の奥さんが国政に影響を与えてしまっていることや菅氏自身が様々なうそをつくこと,公言した後に取り消すことが多すぎることなど理由はたくさんある。
 しかし菅氏が総理になってよかったと思うこともある。1つは浜岡原発を止めたこと,もう1つは次の政権がひっくりかえすかもしれないがとりあえず「もんじゅ」について廃炉を含めた検討が必要であることを表明したことである。私はこの2つだけはすぐに廃炉にしなければならないと思っていた。どちらの原発についても,もう失うものが何もない菅氏だからこそできたことだろう。日本は地震活動期の世紀に入ったといわれる。原発事故の可能性は非常に高くなった。前者の浜岡がだめになったら,大都市圏の南関東は終わる。後者のもんじゅがだめになったら日本が終わる。原発を止めると経済が衰退してしまうとか,今の生活ができなくなって不便になるなどと,そんなかわいい話ではないのである。特に高速増殖炉はコントロールができなくなったら非常に恐ろしいもので,しかも地震が起きる前からトラブル続きだった。菅氏は日本を救ってくれたのかもしれない。