10個の飴の中に1個だけ毒入りがあったとする。そうであれば10個全部を食べないのは当然だし,そうしないといけない。毒が入っているのは全部ではないから,10個の飴を全部食べなければいけないというのは間違いである。ではどうするのがよいのか。当然であるが,毒が入った1個の飴を検査で特定し,それだけを処分することだ。その検査は,毒を入れた本人やそこからお金をもらっていた人々ではいけない。第三者による厳格な検査によってのみ可能である。
 海での放射能検査は,簡易測定器で行っている。このような検査機器を使うのはもちろん意図的であろう。それに,放射能が出ては困る機関が調査を行っても意味がない。このような行為が風評被害を大きくさせているのである。こういうお遊びではなくて,海外の国際機関による厳密な放射能調査をできるだけ早くスタートをしなければ,福島の一部の善良な農家の人々がかわいそうである。このような調査を可能にするためには,もはやごく一部のまともな学者たちに頼るしかない。日本を守るため,今こそ学者の存在意義を示してもらいたい。