責任の取り方

　九州電力の社長がやらせメール問題で「心よりおわびする」と述べ，進退については続投するとのことだった。
　今回の責任はだれがどうやって取るのだろうか。もしかしたら，「おわびする」と５文字を口にすることで責任をとったというのか。そんな一言などあってもなくても関係ない。現状をただちに回復するか，もう起きてしまってそれが不可能であれば，被害者が納得する代価を支払うしかない。それが責任を取るということだ。壱円にもならない言葉などどうでもよい。言葉は責任とは関係ない。
　菅氏や枝野氏，細野氏も対応の失敗や遅れについて，日々「申し訳なかった。今後は…」と言っているが，その言葉を発することで被害を大きくし損害を大きくした責任を取ることにはならない。失敗や遅れによって現状が変わったものを元に戻すか（これは不可能であるが），できなければ被害者の言うとおりの賠償金で我慢してもらうしかない。責任を取るということはそういうことだろう。
　繰り返し言うが，「ごめんなさい」と５回口を動かすことでなんでも帳消しになるなどありえない。