福島の子どもが避難先の千葉でいじめにあったり,福島の農産物がまったく売れなかったりで,福島は大変だなあと思っていた。しかし,福島県が形だけのいい加減な検査で放射能は検出されなかったと言い,国の定めたかなり高い暫定規制値の6倍ものセシウムが含まれた牛肉を市場に出して,不特定多数の国民に食べさせていた。そのようなことをしていると,不信感や警戒心をいだいてしまう。これまで福島県に対して気の毒な思いや協力の気持ちがあった私も,福島は自己中心的な悪い県だと思うようになってしまい,県に対しても県民に対しても普通の目で見られなくなってしまう。
 県内は放射能や津波の被害で大変な状況だとは思うが,福島県は対応を間違えないようにしないと,さらなる「差別」という被害も受けかねない。国の対応は遅く苛立ちもあろうが,自暴自棄にならずに何とか今の状況を乗り越えてもらいたい。