九州の佐賀県で,松の葉と海藻から福島原発由来の放射能が検出されたとニュースで放送されていた。岩手県でも,たった1回の農産物検査やたった1カ所の空間放射能検査ではなく,もっとまじめに検査を行う必要がある。岩手県職員は意図的か無能力かわからないが,新潟県の農産物の検査方法(新潟県のほかに他県から入ってくる農産物も定期的に調べている)や近畿,九州の各県の自治体の姿勢を学んで,全国レベルから遅れを取らないようにがんばって行政に努めてもらいたい。
 私も直接岩手県に聞いてみたら「ここは大丈夫」という。そのように言うためには,広範囲で定期的に調査をしなければならない。岩手県民はおとなしく県に対してなにも文句を言ってくる心配はないからといって,感覚的,希望的な思いで行政をおこなっていたら,他県から「岩手の行政は閉鎖的,保守的で自己満足の田舎レベルだ」と馬鹿にされてしまう。県民も実害を被る恐れがある。これまでどうしても世界遺産として認められなかった中尊寺を地震に乗じて世界遺産にしてもらうことしかできないのか。
 発災後関東から医師の集団がボランティアで岩手に行ったが,どこに行けばよいか何をすればよいか県に聞いてもわからないから何もできないまま戻ってきたという話を聞いてから,私は岩手の行政の姿勢やレベルに疑問を抱いているのである。無知,無能は罪になる場合もある。岩手県職員よ,他県に学びながらもっともっと努力を!。井の中の大将ほど恥ずかしく迷惑な存在はない。