宮城県の気仙沼沖から千葉県の銚子沖までの広範囲にわたる海底から、通常の数百倍の高濃度放射性物質が検出された。文科省は,海産物に影響が及ぶ恐れがあると話している。半減期の長いセシウムは福島原発から北で高く、宮城県岩沼市のセシウムは北茨城市沖の約10倍の高さであった。
 これまでいろいろな学者がテレビに出てきて,福島原発から海に放出された放射能は海流に乗って南のほうに流れ,茨城沖で太平洋のほうに広がって薄まるから全く心配ないと,自分の妄想をあたかも事実のように図を使って説明していたが,やはりそれはいい加減なものであったことが証明された。
 北海道には,気仙沼にある高校のバレーボールも漂着しているとのことだ。事故後,海流は福島原発から北海道まで移動していることは事実である。その途中にある岩手県沿岸では,すでに魚介類が水揚げされはじめている。岩手県も一刻も早く海底の土壌や海水,海産物の放射能調査をしなければならない。昨日も今日も,セシウムが凝縮された魚や海産物を子ども達が食べている可能性があるのだから。