小佐古参与辞任

　小佐古内閣官房参与（東大大学院教授）が辞表を提出した。政府が福島県内の小学校や幼稚園の被曝限度を年間２０ミリシーベルトと設定したことについて「とても許すことができない」と述べていた。この値につては，先日のブログ記事でも述べたが，各国の専門家からもこの値は危険すぎるとのことで改善を求められている。
　このことについて細野豪志首相補佐官は，「われわれが最もアドバイスを聞かなければならない原子力安全委員会は年間20ミリシーベルトが適切と判断している。政府の最終判断だ」と話していた。原子力委員会委員長は，総理が福島原発にヘリで向かう際に隣に座り，「原発は安全なんです。爆発しないようにできているんです。」と言い続けた人物だ。そのアドバイスがなかったら，政府もほかの対応を行っていたであろう。われわれ（政府）がもっともアドバイスを聞いてはいけないところが原子力委員会なのである。
　細野氏もだめだなあと感じた。山本モナ氏との不倫が頭をよぎった。東電は大変な事故を引き起こした。しかし無知であろうと無能力であろうと，水素爆発などをはじめ原発崩壊の危険性を知っていたわけではない。しかし細野氏は，日本や世界の学者が，小学校の被ばく限度が２０ミリシーベルトでは危険だと聞いて知ったうえで変更はしないといった。これは確信犯である。わかっていて悪い事態をひきおこそうという，東電さえもしなかったことをやろうとしているのである。本当の悪人である。