食品や飲料水に含まれる放射性物質の許容範囲を広げると内閣府食品安全委員会が発表した。水や食品から1年間に摂取するヨウ素を50ミリシーベルト以下、セシウムを5ミリシーベルト以下とするとのことだ。なぜ国民に放射性物質を今まで以上にとらせようとするのだろうか。食品の輸入量を増やすとか西日本での生産を強化させていく,あるいは許容範囲をもっと狭くすると発表するならわかるが,放射能がたくさん降ったから今まで以上に国民に放射能を食べてもらうという政府の感覚が私には理解できない。どうにかしてこの許容範囲を広げる方針を止められないものだろうか。ただでさえ対応が後手後手でここまで放射能を広げた政府に対し怒りを覚えているのに,さらに国民の健康に害を及ぼす可能性が高くなるように食品の安全規制を緩めるとは・・・。なにか1つくらい国民のためになることをやってみろと言いたくもなる。
 関東にはそんなに放射能は降っていないから安全だと保安院や学者たちが繰り返しテレビで話しているが,そこまで言うなら3月21日に東京に降ったセシウム137の量を調べてみればよい。その東京と福島の間に,多くの飲料水の会社や調味料の会社,パン会社,納豆や豆腐を作っている会社などの工場があるのである。工場内には外気も入るだろうし水も使う。私はセシウムやその他の放射能を自分の体に入れたくない。