都知事選

　そのまんま東氏が都知事選に立候補するようである。
　先日、以前に行われたそのまんま知事と口蹄疫の被害を受けた農家の人たちの話し合いの様子がテレビで放送されていた。農家の人たちは都知事に対し「ここまで被害が拡大したのは県の対応が遅かったからだ。」と怒りを爆発させていた。それに対しそのまんま東はそれ以上に興奮して「しょうがないでしょう。マニュアルにないんだから。マニュアルにないんですよ。みんな（県職員）頑張ったんですよ。」と農家の人たちに対して繰り返し叫んでいた。その様子を見ていて、県知事がこの人じゃなくてもここまで被害が広がったかなあと思い、宮崎県の農家の人たちがとてもかわいそうに思えた。
　県でも国でも、マニュアルにないことはたくさんある。むしろマニュアルにないことのほうが多いだろう。特に自然災害や国防などに関するような突発的な緊急事態においてはマニュアルにないことばかりが起こる。東京都としての外国との交渉にもマニュアルはない。核燃料の最終処分地の検討や都の高齢者対策、築地問題など新しいことへの取り組みについてもマニュアルはない。
　能力も経験もない人がいくら頑張っても何もならないだろうし、むしろ対応がトンチンカンな方向に進んでしまう可能性が高いのではりきってどんどんやってもらうと非常に危険である。マスコミの思いのままに動く国民（都民）は、そのまんま東氏に投票をするのか見ものである。
　現在、他の知事選立候補者よりもそのまんま氏が多くのテレビに出演している。マスコミによる偏った洗脳はすでにスタートしている。皆さんには、詭弁や部分的な正論、相手を非難して自分の弱い所から逃げる手法に注意をしながら、そのまんま氏の主張を聞いていってもらいたい。