入試で不正をした仙台の予備校生がはるか京都まで連れて行かれ、逮捕された。
 冷静に考えてみよう。入試の際、その場で不正が見つかったら注意をされて個人的に監視を強化されるか、あるいは廊下に出されて途中棄権とさせられるのだろう。そのような事案である。それなのに、なぜこの予備校生は、実家を公にされ、近所の人たちや小学校から高校までの友達にまで知られて、最後に逮捕までされてしまったのだろうか。
 それは、監督者がその場で不正を見逃してしまい、後から不正がわかって必要以上に大学やマスコミが大騒ぎをしたからだ。監督者達が仕事をきちんとしなかった付けを、この予備校生が被った形だ。
 カンニング1つで、未成年の予備校生は日本国中のさらし者となり、彼の家族も彼の人生も大きく変わってしまった。その責任は、ここまで騒ぎを広げた専門分野の知識しかない世間知らずの大学教授とマスコミに半分ずつあるだろう。彼の自業自得とはいえない。やりすぎである。