大学入試問題の流出

　携帯を利用した大学入試問題の流出で、マスコミ（＝世間）は大騒ぎである。現在、当事者であると見られる仙台の予備校生の所在が不明となっており、警察で捜索をしているとのことだ。
　秋葉原に行くと、レンズ付メガネや高性能のイヤホンなどの入試不正行為のできる最新機器が普通に売られているそうだ。入試の際に誰も使っていないとは考えにくい。なぜなら、優秀な知り合いさえいれば希望の高校や大学に入学できるからだ（テレビの実験でやっていたが、小さな部屋で十数人にテストをやらせ、その中に不正行為をする３人を仕込み、プロの監視員という人に監視してもらっていたが、監視員は３人全ての不正行為がわからなかった）。これまで不正ができる機器を使って、どのくらいの人が希望の大学に入学をしてきたのだろうか。考えると恐ろしくなる。
　相撲の八百長問題の時と同じように、周知の事実ではあったが今回ははっきりとした証拠が残ったから、衝撃が走ったとか過去にない重大な問題だなどと大騒ぎをしているのだろうが、どうも現実と大騒ぎをする時期のタイムラグに違和感を感ずる。もし騒ぐなら、不正行為用の機器が売られ、買われている実態がわかった時ではないのだろうか。ネットや秋葉原で不正行為用の品物が普通に売られていれば、この予備校生が入試での不正は広く行われているんだなあと思い、軽い気持ちで行ったことも十分に想像できる。
　仙台の予備校生が早く無事に見つかることを祈りたい。

追記：今テレビの速報で、予備校生が身柄を確保されたということだ。殺人や放火などをやったわけではないので、罪は重くない。人生はこれからである。生きていて良かった。