菅総理は、党執行部や大臣、審査会等のメンバーを反小沢氏でかため、小沢氏を徹底的に排除した。つまり同じ考えや願いを持った人を集めて多数決で決め、自分達の思いを強行した。党執行部は民主的に決めたというが、このしくみを独裁政治とも言う。小沢氏の人権は奪われてしまった。
 国会で与党と野党がいろいろと議論をしていることも、最後は多数決によって人数の多いほうの主張になることにはじめから決まっており、話し合いは茶番に過ぎない。
 ではどうすればよいかということだが、小学校などの学級会ではテーマについてよりよい結論を出すことを共通の目的として議論をスタートし、話し合いで出される様々な意見を聞きながら自分の考えを変えたり深めたりしていく。そして最後に自分の出した結論に従って多数決に臨むという過程をたどる。邪心と所属グループがないのである。このことは、大人たちも参考になろう。
 現在の民主主義には欠点があることを認め、権力をもった者達が暴走できないしくみを構築していかなければならない。