リビア東部の町では、雇われ外国兵が女性や子どもも含め多くの市民を殺しているとのことだ。カダフィは、(自分の血か市民の血かわからないが)血の一滴がなくなるまで戦い続けると話している。そのカダフィが「天安門事件のようにデモ隊を叩きつぶす」と演説した。彼に脅しの言葉として使われるような行動をしている中国の格の違いを改めて思い知らされる。天安門において戦車で次々と市民をぺっちゃんこにしている写真は、カダフィにさえ衝撃を与えていたのであろう。中国は精神面が発達していない分、何でもできてしまう国である。経済大国2位といっても、人口が多い所に優れた外国企業がたくさん参入してきた結果に過ぎない。
 やはり中国は人々の人間性から社会、経済の在り方まで、全てを変えていかなければ最後は大変なことになってしまう。現在の世界の民主化の動きにのって、中国の国民も今回壁を打ち破ることができるだろうか。世界の国々が次々に民主化をしてきて、一人あるいは一党の独裁国家はあまり残っていない。中国にとってはこれが変革できるラストチャンスかもしれない。