国会の役割

　自民党がごねまくって停滞していた国会がようやく本格的に始まった。しかし中継を見たら、さっそく小沢氏と与謝野氏の悪口だった。これが国会だろうか。日本の政治に関係ない個人的な口げんかは、国会が終わってから廊下や自分達の部屋などでやってもらいたい。
　就職、年金、景気回復、税の問題、北方領土等の外交、沖縄問題等々より、検察から２回も不起訴となった小沢氏個人の話が、なぜ重要な国会で通用しているのだろうか。国会でこのような議論ばかり行われているのは、国民が小沢氏を感情的に嫌いであることが支えとなっていることは否定できない。
　民主党が堂々と政権を運営できず悪口の弁明しかできない状況を参院選挙によってつくりだした場あたり的な国民に対し怒りさえ覚える。国民はマスコミの世論操作に完全に踊らされている。

　ちなみに、わたしは国民審査会の要望による強制起訴は認めない。確たる証拠もないのにマスコミの世論操作でつくられた国民感情によって人を裁けるなら、マスコミが証拠もない人でも思いのままに起訴をされるようにできてしまうからである。
　検察の起訴とは違って、疑を持たずに単なる白黒をつける場だとは言うが、国民審査会による強制起訴でも、それによって小沢氏のように不利益を被ることは事実である。