韓国のサッカーチームの監督が、「我々は日本を恐れたことは一度もない」と話していた。なんの競技であれ、相手選手やチームに対して「恐れる」という感覚に私は生まれてはじめて触れたように思う(「恐れていない」という言葉は「恐れている」という気持ちを隠す時に用いる言葉で、「恐れている」と同意語である)。とても違和感を覚えた。もし日本のサッカーチームが、スペインやブラジルなどとても強い国のチームと戦う場合でも、「負けるかもしれない」とは思うだろうが、「恐れ」(畏怖)のような気持ちは抱かない。
 ではどういう場合にこの「恐れ」という感情を持つのだろうか。それは例えば虎とかライオンのように、心から本当に恐いと思う相手に対峙する時ではないだろうか。
 韓国もサッカーは強いし、科学技術も発展してきた。日本に対してそんなにおどおどしたり強がりを言ったりする必要はないと思うし、心の底では自分自身のことをよくわかっているという点で中国人よりもはるかに素晴らしいとも思う。