宮崎ばかりでなぜ起きる

　宮崎県の口蹄疫があそこまで広がって畜産農家が壊滅的になったのは、そのまんま元知事の危機意識の欠如と危機管理能力のなさが原因である。あれは人災であった。あの時そのまんま知事は、一生懸命にあの人が悪い、国が悪いと他人のせいにし続けて自分が悪かったことを打ち消すのに躍起であった姿は、誰の目にもまだ焼きついていることだろう。自分の行動があそこまで被害を大きくしたのに、農家を回ってお年寄りを慰めている茶番劇に私は腹が立ったものだった。
　その宮崎県で、今度は鳥インフルエンザが発生した。他の県ではなく、そのまんま知事だった県で。私は、宮崎県が家畜伝染病に対する危険性（沼などの水質や農家での飼育状況など）を日常から調査して、十分な予防や管理、農家への教育などを行っていないから、この県ばかりで起きるのではないだろうか。今回も一昨日までの行政の長であったそのまんま知事による人災である。だから素人が知事をやってはいけないというのである。
　表面的な仮面知事ではいられるが、知事の本当の仕事を行うには素人では無理なのである。頼る知識も経験もないのだから、どうしようもないに決まっていよう。