新しい内閣が発足した。みんなの党の渡辺喜美代表は、新内閣を「廃材内閣」などと言っていた。廃材が集まった内閣ということだろう。人のことを「廃材」に例えるとはとんでもないことだ。一般の大人はこのようなひどい表現は浮かばない。仮に思ったとしても口にはしないだろう。彼の性格や精神レベルがよくわかる。もちろん自民党や社会党も厳しく新内閣を批判していたが、人としての節度を越えた表現はしていなかった。
 いつもであるが、渡辺氏が他人を非難する時の表現は暴言に近く、悪意や憎しみさえ感じられる。彼は本当は自分に政治的能力がないことをわかっているので、虚勢を張って立派にみせたり存在感をアピールしたりしているのだろう。とにかく人権を無視したり愚弄したりするような表現は、公人として、いや大人として許されるものではない。
 与党の政策に対して具体的に問題点を指摘したり改善点を示したりして、国民生活をよりよくしていくのが野党の仕事である。政治に悪口や暴言は不要だ。