1日と2日の2日間で、都内で喉に餅を詰まらせて病院に運ばれたのは24人、死亡したのは6人だった(追記:最終的にはもっと多かったようだ)。全国的に見ると数十人は亡くなっているのではないだろうか(追記:15年前、1月だけで餅をのどにつまらせて死亡したのが208人というデータがある)。私の親戚や友人の知り合いも、餅を喉に詰まらせ亡くなっている。珍しいことではなく普通に起きる事故だ。
 このように毎年数十人も亡くなるような危険なものであったら、自動車や電化製品、あるいは他の食料品ならばすぐにリコールをしたり製品を回収したりするだろう。もちろん来年も再来年も多くの死亡者を出すことがわかっていて、引き続きそのまま販売することはありえない。しかし餅だけは違う。文化だ伝統だと餅の販売を正当化する理由はつけられようが、命を奪うような危険性があるような文化や伝統などは受け継ぐ必要もない。このままでは来年も再来年も、餅で死亡する人が何十人と出てしまう。
 餅の販売は禁止とし、自宅でつくって食べるものに対しては喉に詰まらせて死亡する危険性があることをタバコのように十分に啓蒙をすることが国として必要であろう。そして餅に代わる白玉のようなものを広める努力をしてもらいたい。それでも餅を食べたいという人は、自宅でつくって自己責任で食べればよい。
 命をかけて祝う正月など、在り方が間違っていよう。来年は、お祝いの日に餅を喉に詰まらせて死亡する人がいなくなることを願いたい。