二位ではだめ？

　特に理系では新しいことを生み出していくために試行実験の繰り返しが不可欠であり、そのためのお金がどうしても必要となる。必ず成果が出るという確固たる保障はないが、新しいことを発見したり発明したりするためにはそれをするしかない。
　また、天皇陛下が他国の王室などを皇居に招いて晩餐会などを行い、両国の友好を深めてくれている。皇室同士が親しくしているのを見ると、国民も相手国に対して悪い印象は持たないだろう。その気持ちが、文化や経済など広範囲の交流においてプラスに働く。皇室の果たしてくれている役割はとても大きいと思う。
　このような大学での研究（補助）費や皇室の晩餐会費は我々の納めた税金なのであろう。
　先日まで行われていた事業仕分けをみていると、仕分け人たちが「具体的な数字で答えてください」「成果はどのくらい期待できるのでしょうか」などという。「それはわからない」と答えると、廃止とか経費削減などの結論とされてしまう。仕分け人たちは、成果を確約できない取り組みや、数字でいえないプラス効果を軽視しているが、それは適切ではないだろう。事業仕分けは言葉遊びとなっていて、運営や議論の仕方が間違っているといわざるを得ない。