長渕剛という名前を聞くと、近くにいる人に対して、空手でその人のことをなぐったり蹴ったりするような真似をして脅したり恐がらせたりした後にニヤニヤしている姿が目に浮かぶ。町にいる若い不良やチンピラと同じレベルの感覚で人生を歩んでいるのだろう。この人は、「つっぱる」とか「真剣」、「本気で生きる」といった精神的な「強さ」を間違って捉えている。本当の「強さ」とは暴力や乱暴な言葉での脅しではなく、それらとは正反対の優しさや思いやり、丁寧さ、謙虚さ、奉仕の気持ちや相手を大切にする態度などがあるということである。これらが実践できて、はじめて本当の安らぎが得られるのではないだろうか。彼は心の安寧、豊かな人生を求めたが、誤った方向に進んでしまった。彼自身も心の底では自分の生き方に満足できずにもがいているように見える。
残された人生は非常に長いものではない。彼がこのようになる前の若い頃のラジオ放送を聴いて育った私には、早く!という思いが強いのである。
残された人生は非常に長いものではない。彼がこのようになる前の若い頃のラジオ放送を聴いて育った私には、早く!という思いが強いのである。