アナウンサーが退社して独立をするケースがよくある。独立すると、ボーナスや退職金、年金などで非常に不利になる分、1時間当たりの額が高いということだ。社員当時と同じ仕事内容だったら、給料が何倍にもなるらしい。
 一方講師(臨時採用教員)は、教諭(正規教員)に比べ退職金や年金において非常に差があるばかりか、月給さえ屈辱を与えるような額らしい。教諭や講師で何十年も学級担任として教えてきたベテランでさえ、講師だと上限額があって月にせいぜい20万円強程度しかもらえない。そんな額では、家族を養ってはいけない。そして期限が来ると(あたりまえであるが)強制的にやめさせられ、あとは浮浪者になろうと野たれ死にしようと知らないという扱いである。
 正規教員でないと言う理由だけで、わずかな金で教諭と同じ仕事内容で働かせるだけ働かせ、最後はポイ捨てされるというのは、あまりにもひどい話ではないだろうか。身分やお金の保証がない分、給料が高いというならわかるが、給料がその逆になるということを納得するのは難しいことである。正規の何がそんなにえらいのか。傍若無人な振る舞いで人権を無視するようなことは認められない。