耳かき店の店員とその祖母を殺害し、死刑を求刑されていた被告が無期懲役となった。判例にてらしてみると死刑相当の事案だそうである。なぜこのような結果になったのかと言うと、やはり一般人が裁判員となったためであろう。一般の人では、判例がどうであれ、死刑を求めること(自分も他人を死に追いやること)ができないのは当然であろう。もし死刑にしてしまったら自分が一生苦しむことになるのだ。判決後、殺害された身内は、「やだやだ、もうやだ!」「犯人が何人殺せば裁判員達は死刑にするというのだろうか。」と言ったという。一般人による裁判員制度はやはり無理がある。
裁判員となった一般人3人が、判決後にコメントをだした。それぞれ「裁判を行っているうちに、被告の態度に反省が見られるようになった」「途中から被告の態度が変化したようにみえた」「死ぬまで一生反省してほしい」というような内容だった。この被告は、はじめのうちは裁判で身勝手なことばかり言ったり、「一生生きて反省し、償いたい」などと述べていた。私は、この被告はかなりずるがしこく、粘着質で、手ごわい人物とみた。弁護士と相談して裁判の途中から反省してみせる法廷戦術に変えたと思われる。今頃被告は自分の要求どおりになって、心の中で喜んでいるはずだ。
犯罪事実や判例がどうあれ、裁判員裁判では法廷で反省した態度をとってみせると刑が軽減されるということが今回示された。これからの犯罪者達は一生懸命演技をするようになるだろう。罪の重さは演技力次第という変な形になってしまった。
裁判員となった一般人3人が、判決後にコメントをだした。それぞれ「裁判を行っているうちに、被告の態度に反省が見られるようになった」「途中から被告の態度が変化したようにみえた」「死ぬまで一生反省してほしい」というような内容だった。この被告は、はじめのうちは裁判で身勝手なことばかり言ったり、「一生生きて反省し、償いたい」などと述べていた。私は、この被告はかなりずるがしこく、粘着質で、手ごわい人物とみた。弁護士と相談して裁判の途中から反省してみせる法廷戦術に変えたと思われる。今頃被告は自分の要求どおりになって、心の中で喜んでいるはずだ。
犯罪事実や判例がどうあれ、裁判員裁判では法廷で反省した態度をとってみせると刑が軽減されるということが今回示された。これからの犯罪者達は一生懸命演技をするようになるだろう。罪の重さは演技力次第という変な形になってしまった。