国会中継を見ていると、いつもいつも小沢氏、小沢氏でうんざりしてくる。小沢攻撃は、小沢嫌いの国民から票を得るための手っ取り早く確実な方法なのだろう。国会で他に話し合うことがなくて暇だから、話を作ってまで起訴をしていく地検特捜部から2度も不起訴とされた人をみんなでつるし上げているんだというのであれば納得はできないが理解はできる。しかし、今の日本はそんなに平和な国ではないだろう。仮に小沢氏が検察から起訴をされていたとしても、たった一人の過去のお金の問題より日本にとって重要なことがあるのではないだろうか(検察審査会による起訴は小沢嫌いの国民の感情による判断だから、正義のために起訴そのものを取り消す努力を今後行っていく必要がある)。
 今の日本には、少子化・高齢化問題、年金などの社会制度問題、非正規雇用者問題や自殺者増加問題、経済問題、領土が減っていく問題、ゆとりがあるなら世界的な環境問題や核問題など、もっともっとみんなで話し合い知恵を出し合って何とかしていかなければならない問題がたくさんあるのではないだろうか。国会では、民主以外の党からも代案やいいアイデアをどんどん出してもらうなど、国民の生活や日本の領土を守るための話し合いをしてもらいたいと思うのは私だけであろうか。ほとんどの国民は、そのような問題を話し合うより、明日も明後日も嫌いな小沢氏が国会やマスコミで攻撃される様子を見てワクワクしたいのだろうか。愚かで野蛮だなあと思う。
 みんなの小沢氏に対する感情はマスコミの偏った情報量、あるいは嘘、想像、願い、誇張などの報道によって出来上がった虚像に過ぎないのである。しかも、新聞の社説からコメンテーターに至るまで、媒体も多岐にわたっている。国民にまったく気づかれないように世論操作をする技術は中国以上である。