浅田真央選手

今日、フィギュアスケートの大会に浅田真央選手が出ていた。相変わらずフワッと1回転だけする失敗ジャンプをやっていた。あのジャンプがもう体にしみついてしまっている感じがする。なんでもそうであるが、フワッとジャンプも繰り返しやっていると嫌でも身についてしまうだろう。今後は、あの半回転ジャンプをするくらいなら、ジャンプする直前でやめるか転んでもいいから無理やり２回転以上まわるかしたほうがよい。そうしなければ、すでに体に染み付いてしまったあのジャンプを消していくことができないばかりか、ますますあの失敗ジャンプの完成度が高まり、いつでも自然と出てくるようになってしまう。
　浅田選手がまだずっと若い時に、すでに世界チャンピョンになる技術を身につけてしまっていた。その後何年も猛練習をした結果は、ここ数年の彼女の結果の通りである。今日の大会は８位だった。フィギュアスケートというものは、演技の技術や表現力を競うというよりは、運や精神力を競う競技のようにも感じられる（上位選手達の場合）。浅田選手はこれからさらに何年特訓をしても、オリンピックの本番で失敗する可能性が高いように思う。
　今後彼女に必要なことは、①精神力を鍛えること（無理に笑顔をつくって滑ったり、「楽しんで滑りたい」と無理に口に出したりするようなごまかしではなく）、②自分の気持ちを自由にあやつれるようにするセルフコントロールの練習（単にプラスのことを思い浮かべる練習などではなく、専門的にトレーニングをして技能としてしっかり身につける）、③演技内容や曲選び、服装選びなどをするスタッフの人選を十分に検討する、④演技内容と曲を全面的に２，３度変更できるくらいの時間的余裕を持って早めにオリンピックに向けて取り組んでいく、ということになるのだろうか。