多くの議員や知事、評論家たちが今回の日本の対応について、日本という国は圧力を加えたら屈するという誤ったメッセージを世界に与えてしまったと述べている。この「誤ったメッセージ」というのは、何をどのように誤っているというのだろうか。「日本という国は圧力を加えたら屈する」というのは誤りではなくて事実のことである。日本はいつまでトンチンカンなことを言っているのだろう。

 とにかく、日本が(アジア等の)地域の会議や世界の会議等において、諸外国から信頼や期待をされてリーダーとなることは、今後数十年はないだろう。日本は責任や強さがないくせに、いろんな会議に出向いてはお金を出すことばかり表明していると、表向きには感謝の言葉をいわれるが、本心では日本は最低の国だと世界中から思われていく。日本は地に落ちた。

 これまで数十世紀にわたり世界中で戦争やいざこざが繰り返されてきた。しかし、何の抵抗もなく悪を認め素直に屈した国や地域は、地球史上なかったのではないだろうか。その点で、今回のことは非常に衝撃的な出来事だった。