政治家同士の話し合いを見ていて、議論を議論ではなくしてしまう技法が見られたので、忘れないように書きとめておきたい。
① ある政治家が話の中で、「日本は少ないので…」と言った時に、もう一人の政治家が「どのくらいか数字で言って」といった。その後も「数字で、数字で」と笑いながら言い続けて、相手の話をさえぎっていた。多いとか少ない、早い、遅いなどの言葉が話の中に出てきても、その一つ一つを全部数字で覚えている人などいない。それに、傾向がわかればよいような話の流れで、具体的な数字は意味が無い。話を先に進めていくと、相手はまだ「数字で言ってください」と繰り返し、話を聞かないで笑っていた。相手の話す内容を認めたくなかったのだろう。この邪魔をする技法に気をつけていると、相手が言った時に指摘をして防ぐことができるかもしれない。
② ある政治家が長く話した中のごく一部のどうでもいいようなこと、本質的ではないことを取り上げて「それは違う」(この指摘はあっている)と否定することで、長く話した全ての内容や、話の本質を否定したかのように振る舞い、第三者に自分のほうが正しいと思わせる行動があった。この技法は日常でもよく聞かれるものである。これも知っていたほうが、議論を聞いている第三者に誤解をされることを防げるかもしれない。
このように議論ではなく自分の主張が不利になってきたから、相手をだまらせて議論を終わらせてやれという人は、理解しあおうとかまとめようとか、あるいは共によい案を探ろうといった目的ではなく、自分の主張が正しいと議論を聞いている人たちに思わせることが目的なので、できることなら、そのような性格や能力の人がはじめから議論の場にいないようにすることが大切である。
① ある政治家が話の中で、「日本は少ないので…」と言った時に、もう一人の政治家が「どのくらいか数字で言って」といった。その後も「数字で、数字で」と笑いながら言い続けて、相手の話をさえぎっていた。多いとか少ない、早い、遅いなどの言葉が話の中に出てきても、その一つ一つを全部数字で覚えている人などいない。それに、傾向がわかればよいような話の流れで、具体的な数字は意味が無い。話を先に進めていくと、相手はまだ「数字で言ってください」と繰り返し、話を聞かないで笑っていた。相手の話す内容を認めたくなかったのだろう。この邪魔をする技法に気をつけていると、相手が言った時に指摘をして防ぐことができるかもしれない。
② ある政治家が長く話した中のごく一部のどうでもいいようなこと、本質的ではないことを取り上げて「それは違う」(この指摘はあっている)と否定することで、長く話した全ての内容や、話の本質を否定したかのように振る舞い、第三者に自分のほうが正しいと思わせる行動があった。この技法は日常でもよく聞かれるものである。これも知っていたほうが、議論を聞いている第三者に誤解をされることを防げるかもしれない。
このように議論ではなく自分の主張が不利になってきたから、相手をだまらせて議論を終わらせてやれという人は、理解しあおうとかまとめようとか、あるいは共によい案を探ろうといった目的ではなく、自分の主張が正しいと議論を聞いている人たちに思わせることが目的なので、できることなら、そのような性格や能力の人がはじめから議論の場にいないようにすることが大切である。