龍馬伝

　個人的には、「龍馬伝」が今までの大河ドラマの中で一番つまらない。
　多くの登場人物が、いつもあらん限りの声で怒鳴っているために見ていて疲れるし、操練所のシーンやい蔵が新撰組に追いかけられて叫んでいるシーン、武市半平太の悩むシーン、拷問のシーン、龍馬が驚く時の「おうおう」という決まったせりふなど、同じような場面の繰り返しが多く、「あ～、またか」とうんざりした気持ちになってしまうのである。
　主人公のことを言うと、福山氏は声量がない上に通らない声で叫んでいるので、みているほうがつらくなってくる。そもそも福山氏はいくら怒鳴っても、迫力や説得力が感じられない俳優さんだ。これは彼が悪いのではなく、俳優の個性や適格性を無視して人選を行ったＮＨＫに問題があろう。
「龍馬伝」は、脚本や配役がよくなかった。