とんかつのチェーン店の特集をテレビでやっていた。とんかつ定食が500円以下の低料金だ。しかし安ければ「良い」と言うことにはならない。安いということは、豚肉自体も当然安いものを使わなければ商売が成り立たない。利益をあげて会社を成長させていくことができない。安い肉ということは、手間隙をかけず、無駄がなく、大量に生産した肉ということになる。つまり、狭い所で運動もしたことがない豚に、病気にならずに大きくなっていくように抗生物質等の様々な薬を与えて工場の品物のように作り出された豚肉である。当事者は、薬物は厚生省が認可した範囲内で厳しく管理して豚に与えているから悪くないというだろうが、そのことは、抗生物質を与えながら育てた豚であるということを否定するものではない。アメリカから輸入しているオレンジに、アメリカで禁止をされている薬をかけて日本に持ってきていることを我が国は許しているのだから、国の認可や承認などは、そもそも国民の健康を守ることとは関係がない。
 1泊4万も5万もする温泉旅館をテレビで紹介し、いい旅館だ、素晴らしい、立派だ!などとやっているが、そんなに高ければ当たり前だろうと思う。もしそんなに宿泊料が高くて豪華でなかったら詐欺である。むしろ、本当に4万円分あるかと思う。
「良い」とか「素晴らしい」という言葉は、質はそのままで料金が以前より安くなったり、他社や他の旅館の同程度のものと比較して料金が安かったりする場合に使うのではないのだろうか。