街頭インタビューをやっていた。沖縄県民は、「お金や経済の前に、普天間基地移設問題を解決してほしい。」と述べていた。本当に?と思った。これを聞く46都道府県の人達は、沖縄県民のことをどう思うか考えてほしい。日本の国益、日本国民全体の生活に取り組んでいく総理大臣に、普天間基地移転を第一に解決することを望むのか?。
 徳之島3兄弟は、わが島の「民意」は移設断固反対ということをこれからも訴えていくと話していた。全ての都道府県の民意も同じなのであるが…。
 この場合の民意とはごく限られた地域の人達の主張なので、それらを尊重する必要はない。膨大な数の市町村それぞれの局所的な民意を国が尊重するならば、国としての意見が1つにまとまるはずがない。違うことをいう市町村が1つはあるはずだ。
 本土各地も米軍施設はあり、周辺に住んでいる人達に騒音被害や様々な不安はあろう。原発や放射能廃棄物を我が村に持ってこられ、嫌な思いをしている村民もいる。しかし、どこかには設置したり持っていったりしないといけないのである。そのような場合、様々なことを考慮して決められた地域は我慢をするしかないだろう。これは無茶なことではない。必要不可欠なことなのである。
 
 沖縄県民や徳之島島民のよりどころは、「鳩山氏が沖縄県外移転と言った。」「民意を大事にすると言った。」という2点だったと思う。実際は、この2つは単なる鳩山氏自身の取り組みの思いを述べたものに過ぎないのであるが。いずれにせよ、総理が菅氏に変わったことで、この2つの変な足かせは消えた。今までのように大きな声で自分勝手なことは言えなくなるであろう。
 全ての人に賛成や納得をしてもらえる政策なんてまずありえないので、菅新総理には、総合的に判断をし、淡々と実行に移していってほしいと願う。人に優しい政治をしたいとか、民意を大切にしたいなどと余計なことを言うと、言葉尻を取られてしっぺ返しを食らうことになる。人には誠意が伝わらないものだということを今回国民みんなが見て学習をしたはずだ。鳩山氏も最後は愛想をつかしたのだと思う。辞任の挨拶からは自信も感じられた。沖縄県民や国民に代わって謝りたい気持ちだ。鳩山氏にはゆっくり休んでもらいたい。