人生の姿

寒いのに、桜の花が満開だ。
真冬に桜の花を探してもどこにもない。斧で桜の木を割って中を見ても見つけることはできない。しかしだまっていても春になると美しい花をいっぱいに開花させる。とはいうもののそれも長くは続かず、花は散り緑の葉でいっぱいになる。そして冬になり、やがてその葉も落ちる。しばらくすると、また春がやってくる。
仏教では、これが人生の姿なのだそうだ。その人にとっていいことと悪いことが交互にやってくる。だから、いいことがあっても浮かれすぎず、そうかといって悪い状態でも落胆しすぎて投げやりになることも戒めている。万物は流転するのだろう。