ものは言いよう

「あの先生は、退勤時刻に帰ることがない。やる気いっぱいのすばらしい教育者だ。」
「あの先生は、いつも遅くまで仕事をして、教師の手本だ。」
　どちらも、管理職や教育事務所が好きそうな言葉だ。

　しかし、一方にこういう言葉もある。
「残業ゼロの仕事力」
「残業する教師は、教育者として失格である。（家庭を犠牲にして仕事をする人間に、人を育てる資格はないという意）」
ちなみに最後の言葉は、教師達が崇め奉る大学の先生の言葉である（東京大学教育学部教授の言葉）。

　様々な言葉や格言があるが、管理者達は、結局自分に都合のいいもの、今の自分の考えに合ったものを選択し、それを支えとして（用いながら）、「だから自分の考えは正しいのだ」と主張する。
　教育界には、ごまかしや茶番の言葉が多いので、十分に気をつけていかなければならない。