中国餃子問題

　中国の製造会社が、事件後1週間位後に、マスコミに工場の内部の様子を公開した。その1週間で、工場内を最高に磨き上げ、様々なパフォーマンス（映像では、消毒液に手を５分位つけたり、コロコロで服をきれいにしたりする映像が満載だった）を何度も練習したのだろう。
　このようなパターンは時々見られるが、これまでの工場内の状態をマスコミに公開するのではなく、これまでとは無関係にとてもきれいな環境を紹介してみせて、何の意味があるのだろう。これまでどんなに不衛生だったとしても、それを再現してみせるわけがない。一方、マスコミは一生懸命に取材し、日本全国に演技を放送する。両者とも、とんちんかんに見えてしまう。

　また、日本のＪＴやお役所（厚生省役人？）なども工場内を見て回ったりして調査を行っているが、どうせ工場の担当者からはウソを聞かされるだろうし、なんの科学的調査能力もないのに、個別に工場内を調査しようとして何の意味があるのだろう。大変な事態であるということを中国側に知らせるために、会談などをしに行くのならわかるが、調査は無理だろう。自分達は中国の工場内や従業員を調査しようなどとはせず、全面的に警察に協力をしていればよい。そうしないと、日本の警察の捜査をじゃましたり、中国側の単なる宣伝マンになったりすることになりかねない。