スカートの丈を短くして制服を着ている女子高生が駅の階段を上る時、後ろの人に下着が見えないように手でスカートの後ろを押さえたりする。これでは、まるで後ろにいる人に、「あなたは見るでしょ!」と、覗き者扱いをしているようだ。
 例えば駅の待合室でひざの上に百万円の束を10個載せて座っているAさんがいるとする。そこにBさんがやってきてAさんの隣に座ったのと同時に、Aさんはお金の束を盗まれないように抱え込むようにしてBさんをちらちら見ていたら、Bさんは泥棒扱いされているような感じになって、非常に不愉快になる、といったような構図である。これなら、女性も含め、誰もが納得できることであろう。
 私は犯罪者扱いをされるのが非常に不愉快なので、階段を上ろうとする時に、前にそのような女子高生がいると、上るのをやめて下をぐるっと1周して女子高生が上りきった頃に階段に戻って上るようにしている。身勝手で自分の論理はなんでも正しいと思っている女子高生達のために、けっこう周りの大人たちは気を遣っていろいろなこと(時間や場所など)を犠牲にしてあげているのである。

 念のためであるが、スカートを抑えるな!ということではない。スカートを抑えずに階段を歩いても(手を振って普通の状態で歩いても)いいような範囲内の格好をするのが、自然で他の人に不愉快な思いもさせないよ!ということである。