ある会社の男性が、電車で痴漢行為をしたと女性から訴えられ、地裁では有罪になったが、高裁では男性の必死の無実の訴えが通り、無罪となった。意図的であれ、勘違いであれ、女性に「痴漢」として訴えられたら、男性は仕事をやめ、家庭はめちゃくちゃになり、楽しいはずだった人生が終わる。恐ろしいことだ。
 相手が不快と感じたら、セクハラだそうである。だから、これがセクハラに当たるといった客観的な行為はないようだ。
 この「セクシャル」の中身がよくわからない。辞書を見ると、「性的」という意味らしい。例えば、ある男性が女性から「ひげが濃くて気持ち悪い!」と言われ、その男性が不快に感じたら、セクハラになるのだろうか。それとも、「セクシャル」とは現代の日本において一般的に「いやらしい」対象となっている女性の胸や下半身などに限定されるのだろうか。
 もし、ひげや胸毛、老化にともなう男性の頭部の脱毛なども「セクシャル」の中身に当たるなら、かなり多くの女性達を訴えることができるようになる。