遠藤武彦農水相が組合長の農業共済組合が補助金を不正受給していた。遠藤氏が責任者の団体が不正を行っていた。それについて、数年前に役所から指摘を受けており、それでもそのままにしておいたというかなり悪質なものだ。
 さて今後の行動であるが、今回の問題に対し、不正に取ったお金を返還し、説明責任をはたしてほしいと安倍さんや現執行部が話していた。しかし、それで責任が果たせるとする考え方は、この前の選挙で国民に否定されたはずだ。
 意図的に不正に取ったお金を返すのは、泥棒で捕まった人が盗んだものを返すことと同じで、返すことが責任をとることになるはずもない。また、丁寧に説明をすれば悪行を償うことになるのかというとそんなこともない。泥棒が、盗んだ理由や手口などをいくら丁寧に10時間かけて説明したとしても、罪の償いをしたことになるわけがない。説明責任とは、最低限説明する必要はありますよという意味の「説明責任」であって、説明をすることが責任をとることになるということではない。
 安倍さんは、この認識を間違えており、前回「大臣は、国民の前で説明をしたからもう十分責任は果たした」とおうむ返しのごとくいい続けて、悪いことをしていた大臣達をかばい、選挙で負けた。
 安倍さんは、今回もまた同じ対応を繰り返すだろうか。この問題の対応の仕方によって、安倍さん自身の全てがわかることであろう。