女子４×１００ｍリレー

　世界陸上の女子４００ｍリレーで、日本だけがバトンパスを失敗し、バトンゾーンをオーバーして失格となった。なぜ日本だけが…。
　リレーは、１００ｍのタイムが速い４人が選ばれるので、練習の重点はバトンパスであっただろう。小学生の陸上記録会でもめったに失敗は見られないのに、なぜ国を代表して選ばれた大人が失敗するのだろうか。なぜ日本だけが…。この結果は、単なる偶然だったのだろうか。
　日本は、もっと科学的にスポーツを分析したほうがよいと思う。どのような練習が必要なのか、何が欠けているのか、感覚的なものではなく科学的に調べ、きちんと計画にのっとって指導しているのだろうか。過去にちょっといい成績を残した人を指導者にして、スポ根で「頑張れ、頑張れ！」と練習しているのではないことを祈る。
　もし精神面が弱いとしたら、そこをコントロールする方法を身につけたり鍛えたりすることも、競技においては立派な練習である。日本は、精神面においても本当に組織として科学的に指導をしているのだろうか。ただ、馬鹿みたいに走っていればよいというものではない。
　もし、勝つことを目的として、スポーツの国際大会に日本が出ているとしたら、練習の取り組みに対する考え方を根本的に改める所から出発したほうがよいと思う。