朝青龍の問題について、日本の放送局がモンゴルの街で市民にインタビューをしていた。40歳位の女性が出てきて、次のように述べていた。
 「日本では、力士はサッカーをやっちゃだめなんだね。」
 サッカーがだめなスポーツだといっているのではなく、怪我をしているのにサッカーをやっていることがだめ(だめ・・・というより変)ということである。典型的な問題点のすり替えである。議論や話し合いの問題点における代表例として後世に残したいくらいの名言である。
 この論法は、日本でも日常非常に多くみられるもので、ここから不毛の議論が始まる。いや、議論ではなく感情のやり取り、「共通の目標」なきぶつかり合いが、ここから始まるのである。