中華航空機が、那覇空港で爆発炎上した。着陸と同時に乗客から、「煙が出ている。」と訴えがあったが、客室乗務員は「タイヤの煙です。」と答えて取り合わず、「火も出てきた。早く開けろ!」と乗客たちが叫ぶと、「大丈夫です。座ってください。」といったらしい。乗客たちは「早くドアを開けろ!」と叫びパニック状態で、みんな押し合いながら入り口に向かったそうだ。客室乗務員も、その声に従ってドアを開けた。
 いつもこのようなやり取りの話を聞く。状況がどうであれ、客室乗務員がとりあえず「大丈夫です。座ってください。」と言うことは、適切ではないと思う。火が出て客室内にも熱がきているのだから、そんなことを叫んで乗客を何とか静めようとするのではなく、他にやることがあったのではないだろうか(例えば「今すぐドアを開けますから、その場に立ってお待ちください!」と言ってドアに走るとか)。客室乗務員の言うことを聞かず、乗客たちの判断によって、みんなの命が助かった。
 航空評論家なる人がニュースで、90秒以内で脱出できたのは客室乗務員がすばらしかったからだと話していた。逆の結論が、真実のごとく国民に伝えられた。評論家の存在意義を考え込んでしまった。