政治の世界では、よく「出処進退はご自分で判断することだ。」と言われている。
 これを聞くたびに、そんな馬鹿な!と思う。不正や適切でないことができる人は、道徳的、人間的に問題がある人だ。そういうことができない人は、どんなことがあってもできないものである。
 不正や適切でないことをやってきた人に、自分で責任をとらせるというのは、泥棒や痴漢をやった人に、自分で刑期を決めさせるようなものだ。一連の大臣の対応を見てきてわかるように、当然みんな責任をとることはせず、一生懸命に隠し、逃げ続けている。
「出処進退は、当人以外の人が判断することだ。」の間違いではないのだろうか。