ホリエモンが有罪となった。彼の主張を聞いていると、自信を持って自分の考えをいい、まずいことは知らない、覚えてないと無意識のうちに思考停止を行っている。彼の性格は私にはよくわかる。あまり多くの経験をしてこなく、自分のやり方がこれまで通用してきた極度の自分勝手な人は、彼のような性格になり、あのような論法を行う。彼にしてみれば、うそを言おうとしているのではなく、信じ込みが非常に強いのである。おそらくその性格は直らないだろう。
 先日、株主に対する責任を聞かれ、「株は自己責任でしょ、他に何かあります?」と話していた。彼の本音であろう。以前、株主様のためになどといっていたのは、本音ではない。彼は、その場その場で自分をだまし信じ込ませ、名俳優となる。そのことに自分でも気づかず、自分は「いつでも」正しいと思い、それを思い込みと思う心を思考停止にする、というパターンだ。一言で言えば困った子どもである。
 法のみを絶対とし、道徳やマナーは関係ないとしながら、お金のためにはその法までをばれなきゃ犯してもよいと考えるようになっていた。
 彼に言えることは、最後まで自分の信念を貫き通し、法廷内でもネクタイをしないでほしいということだけだろうか。彼は、最高裁の判決後、自分を受け入れてくれない社会や日本を恨みながら生きていくのだろう。